オリーブオイル効果の1つオレイン酸が日本3大ガンの一つ大腸ガンを予防?近年、イタリアの大学公表された研究結果

近年のがん研究により、イタリア癌協会 (AIRC) が支持しているバーリ大学のアントニオ·モスケッタ氏率いる研究でエキストラバージンオリーブオイルなどオレイン酸を含む食事を継続することで、腸がんの発生を防ぐことができることが判明されました。オリーブオイルの効果と一緒に研究についてご紹介したいと思います。

オリーブオイル

オリーブオイルの効果

オリーブオイルはオレイン酸が55.00–83.00%含まれ主成分と言われます。オリーブオイルは、オメガ9系の油といわれ、このオメガ9系の油は酸化しにくい油として知られています。体内でも作ることはできますが、それだけでは不足することもあるため食事による摂取が推奨されています。また、オメガ9系以外にも、身体の中では生成できない、必須脂肪酸であるオメガ3系や6系のリノール酸やリノレン酸も含まれています。

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抗酸化作用

「からだの中でおこる酸化から守ってくれるはたらき」。「酸化」の正体は「活性酸素」になります。活性酸素は、わたしたちが呼吸して、取り込んだ酸素の一部が変わってできたものです。酸素をさらにパワーアップしたもので、酸化する力が強いのが特徴になります。そのため、体内にある物質を酸化させ、うまく機能できなくしてしまう。活性酸素による細胞へのダメージは、がんや生活習慣病の大きな原因となります。オリーブに多く含まれるオレイン酸には抗酸化作用があり、活性酸素の攻撃を抑制してくれます。

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心筋梗塞、脳卒中、動脈硬化の予防

食生活の乱れやストレスによる悪玉コレステロールの増加や加齢によって、 血管が徐々にもろくなったり、詰まったりしてしまいます。すると、酸素や栄養素を体の隅々まで届ける役割を充分に果たせなくなり、心臓に負担をかけてしまうことになります。オレイン酸には、善玉コレステロールは減らさずに、動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らしてくれる効果があります。

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腸内環境の改善

腸を刺激して蠕動運動を活発にしてくれるので、排便が促されるという効果が有ります。お通じが良くなったり、潤滑油の役割を果たして腸内での便の通りが良くなります。また硬い便も柔らかくなり出しやすくしてくれ便秘の解消に繋がります。

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アルツハイマーの進行を抑える

エキストラバージンオリーブオイルを口に含んだときに感じる、独特のピリピリ感。このピリピリ感の正体は、「オレオカンタール」と呼ばれるポリフェノール。この物質には、アルツハイマー病に予防効果があることが明らかになっていますアルツハイマー型認知症は、患者の脳内に「β-アミロイド」というタンパク質が蓄積され、神経が破壊されることが要因のひとつとなります。ところが「オレオカンタール」は、「β-アミロイド斑」の形成を妨げることで、脳を認知症から守ってくれるというのです。

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アンチエイジング効果

オリーブオイルにはヒドロキシチロソールというポリフェノールが含まれます。このポリフェノールは抗酸化作用があり、肌荒れや老化の原因となる酸化を防止する効果があります。また、オレイン酸は酸化しにくい成分のため、老化を引き起こす活性酸素になりません。他にもオレイン酸は肌への刺激が弱い上に、水分を保つ効果もあります。他にもオリーブオイルにはビタミンEが豊富に含まれています。これはアンチエイジングに良いとされる代表的なビタミンで、血行を良くする作用があります。体内の新陳代謝が活発になることで肌荒れに効き、肌のはりも出てくるでしょう。

大腸ガンとは

大腸ガンとは、大腸に発生する悪性腫瘍がガンと言われます。良性のポリープ(腺腫)ががん化したものと、正常な粘膜から発生するものとがあります。大腸ガンの初期段階では症状が出にくく、進行すると腹痛、便秘、下痢、血便、などの症状が出ることがると言われます。さらに進行すると症状もさらに酷くなります。大腸ポリープは、生活習慣や遺伝的な体質などに加えて、粘膜が何らかの慢性的な刺激を受けることで発症します。粘膜が便によって受ける刺激が原因となり、大腸ポリープが発症しやすいと考えられているそうです。一般的に、大腸ガンのリスクファクターとも言われるのが特に下記の5つ。

赤肉や加工肉の過剰摂取、加齢·肥満や運動不足、飲酒、喫煙、また、体脂肪の過多、腹部の肥満、高身長といった身体的特徴をもつ人や家族の病歴がある方もリスクが高いと言われます。大腸ガンは、周りにある他の臓器に密着されていることもあり、他の内臓に転移されることもあります。

余談ですが、医師によっては、食生活の欧米化と言われる方もいらっしゃいますが、「地中海食」などの野菜や豆類が多く魚類をこのむ健康食の方法などございますので、例外も存在はするようです。

研究内容

この研究は、バーリ大学のアントニオ·モスケッタ氏率いる研究グループによるものです。イタリア癌協会 (AIRC) が支持している研究でエキストラバージンオリーブオイルなどオレイン酸を含む食事を継続することで、腸がんの発生を防ぐことができることが判明されました。この研究は、胃腸疾患の分野で最も著名な雑誌であるGastroenterology201811号に、オレイン酸を高く含むエキストラバージンオリーブオイルを含む食事の方が、含まない食事より腸の炎症を抑える効果と腫瘍を縮小する効果が見られると発表されました。

研究結果

研究によると、腸上皮に脂肪酸不飽和化酵素の一つである哺乳動物のステアロイル-CoAデサチュラーゼ(SCD1)が存在することにより腸内の炎症を抑えられることが結論づけられたと言われます。前臨床研究では、変化した遺伝子と腸の炎症の状態をシミュレーションし、オレイン酸を豊富に含む食事の投与が人間のの健康に大きく影響をを与えることができると言われました。研究では、食事中にオレイン酸を含まない場合、炎症が発生することにより自然発生腫瘍が発生することを示しました。 モスケッタ氏は結論をこのように記していました。「食事にオレイン酸を添加すると、炎症の軽減と腫瘍の形成にから保護することにより、正常な腸の生理機能が回復します。オレイン酸の特性の有益な効果を利用して、将来的には、この研究により特に腸の炎症のある患者の腫瘍の発症をいつか減らすことができ、すでに使用されている抗がん治療の研究にも影響があるでしょう。」

「調味料として使用されるものに加えて、昼食と夕食にエキストラバージンオリーブオイルの大さじ1杯ずつを消費するだけです。」さらに、この効果は研究者が記載しておりましたが、イタリア製のエキストラバージンオリーブオイルを推薦されておりますが、これはオリーブが生産される立地に関連があると言われました。例えば、北アフリカで生産されたものと比較すると、イタリア産のオイルはパルミチン酸よりオレイン酸が豊富であるため、脂肪酸の最適なバランスを持っています。オレイン酸は特に、体に定期的に取り込むことが重要と言われます。毎日、2スプーンほどを目安にお召し上がりください。オリーブオイルは油です。健康的といえども、カロリーは高いので過剰摂取は避けて適量を目安に摂取してください。

状:日本におけるオリーブオイルの流通事情

国際オリーブ協議会(IOC)という、世界のオリーブの原産国の97%が加盟するオリーブオイルの国際機関が定めたものです。残念ながら日本は、IOCに加盟しておらず、IOCの世界基準が適応されません。日本だから安全な食材をちゃんと提供してくれるでしょうと考えますが、国内でエクストラバージンオリーブオイルを購入する際には、注意が必要です。日本のオリーブオイルに対する基準の記載は非常に曖昧で記載されており、国際規格ではオリーブオイルは細かく9種類に分類されそのうちの最高峰の分類がエキストラバージンオリーブオイルとして分類されるものの、JASは2種類にしか分類されていません。

JASにはオリーブ油と精製オリーブ油の分類のみ「エキストラバージン」というカテゴリーがありません。

「エキストラバージン」のカテゴリがないため、ワインでも似た様なことが起こりますが、オリーブオイルの場合精製オリーブ油に少しEVオリーブオイルを加えた商品をエクストラ(エキストラ)バージンオリーブオイルと表記することも許されます。(結構多くの市販に売られている商品にこの様な状況が生じていると言われます)そのため、残念ながら現在流通しているエクストラバージンオリーブオイルのほとんどが、IOCの基準をも満たさないものが多いのが現状です。せっかく効果を期待して市販で購入しようとしてもどれが、本物かよくわからない場合が多くあります。購入する際は、酸度の提示、ちゃんとした機関から基準を満たした受賞歴がある、もしくはIOC加盟国(イタリアやスペイン等)の地方特産品ラベルを持っているかなど確認してから購入してください。

まとめ

今回記事に取り上げた研究は、一研究の見解を発表されました。オリーブオイルを使用する家庭は増えましたが、調理に毎日の様に家庭で使用していない日本では情報の提供がほとんどされていなかったこともあり、半信半疑にに疑われる方もいらっしゃるかもしれません。英語やイタリア語では研究者が発表した研究結果を直に読むことができます。可能な方は、一度ご覧ください。

日本語でこの研究結果をお伝えすることにより、オリーブオイルの定期的な摂取を促し、年齢と比例して発ガンする可能性も高く、また日本三大ガンとして知られる大腸ガンの予防の手助けになれれば、非常に嬉しく思います。

参考URL

大腸ガンに関するオリーブオイルの効果の研究結果

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7230776

ストーリエ・  ディタリアがお勧めするEVオリーブオイル類

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