最近はどこのスーパーでも簡単に手に入るグルテンフリーパスタ。グルテンが体に合わないということに気づかない人も中にはたくさんいます。グルテンフリーの食事にフォーカスを当てるからと言って、食事を楽しめないことはありません！グルテンフリーを使用するメリットと一緒に相性の良いパスタソースをご紹介します。

伝統的なパスタは、デュラム小麦のセモリナ（小麦の挽き方）から作られ、小麦粉と水を混ぜたときにできるタンパク質の混合物であるグルテンが含まれています。イタリアでは、セリアック病患者やグルテンが体に合わない方々も年々増え、他の穀物の粉を使ってグルテンフリーのパスタを製造し始めました。最も一般的に使用されている代替の粉は、グルテンフリーの穀物粉や豆類粉で、純粋なものから一緒に混ぜ合わせたものまであります。なお、原材料の価格が高いことに加え、調理中に裂けないようにゆっくり加工する必要があるため、グルテンフリーパスタは通常のパスタよりコストが高くなるわけです。

グルテンフリーの食材について言えば、セリアック病や不耐性を持たない方がグルテンを含む製品を頻繁に摂取することを避けなければなりません。頻繁に摂取すると、体の血糖値反応を高めることもあり得るからです。そうは言うものの、一般的にみんなが楽しんでいる食事を楽しみたいと言う気持ちは同じです！
味の豊かさはさておき、グルテンフリーのパスタは健康面でも多くの利点があることで知られています。実際、食物繊維を含むグルテンフリーパスタが多くあるため消化器系の状態を良くし、コレステロール値を改善し、エネルギーを増加させる効果もあると言われます。

ここまで、グルテンフリーパスタの特徴を少しづつご紹介しました。それでは、どんな選択肢があるのか、どんな組み合わせがベストなのかを見ていきましょう。それでは、どんな種類があるのか、また相性の良いパスタソースとは、どのようなものなのか見ていきましょう。
現在イタリアで特に、最も人気があるのは、えんどう豆の粉、赤レンズ豆、ひよこ豆等、豆類から作られたものです。

最初にご紹介するのは、赤レンズ豆のパスタです。一般的に、従来のパスタの4倍もの食物繊維を含み、炭水化物も3分の1程度に抑えられていると言われます。しかし、一番注目すべきポイントは、タンパク質の含有量が多いことです。その為、子供たちにも豆類を食べさせる良いきっかけにもなります。

次に、とうもろこしとお米のパスタについてご説明します。これは、食物繊維が豊富で低カロリーのお米とトウモロコシの２種類を混ぜて作ったパスタです。このパスタは豆類に比べさらに、消化が良く、腸内フローラを整えることで体にも良い影響を与えます。

最後に、そば粉のパスタ。案外知られていませんがソバはイタリアの生産する穀物の種類の代表格であり、ピッツォッケリやポレンタ‧タラーニャなど、ヴァルテッリーナ地方の典型的な料理の主役です。そばの実に含まれるたんぱく質は生物学的価値が高いと言われるため、このパスタは特に私たちの日々の食事に必要な栄養素を持ちうる大事な穀物として知られています。

それでは、このグルテンフリーのパスタには、いったい何を合わせればいいのでしょうか。
特にグルテンフリーのパスタには、野菜類で、エンドウ豆、焼いたかぼちゃ、蒸したカリフラワーと相性がよく、調味料としてはミックスハーブがおすすめです。一方、トマトは酸味があるので全てのグルテンフリーパスタとの相性が良いとは言えません。また、お肉類と魚介類では、魚介類との相性が良いです。バジルやピスタチオなどのペスト類ともよく合います。
ただ、茹で上がりのタイミングにご注意ください！茹でれば茹でるほど形崩れするので、「アルデンテ」でお湯を切りして、すぐにオリーブオイルで味付けするのがアドバイスです。

グルテンフリーパスタは、最近、日本でも人気が出てきており、各地のスーパーではお米ととうもろこしのパスタ、ひよこ豆の粉のパスタなど、さまざまなタイプを購入することができるようになりました。一度機会があるときにお試しください！